トヨタ自動車は10月19日、フルモデルチェンジした『マークX』を発表した。マークXとしては最初のフルモデルチェンジとなるが、初代からのコンセプトは踏襲しつつ、そのスポーティさと上質な走りをさらに進化させた。
特徴は、「グラムテック」(glam tech)というデザインのキーワードだ。フロントフェンダーからAピラーにかけての段差のある曲面が、非常にインパクトのあるフロントビューとなっている。エンジンは2.5リットルV6の「4GR-FSE」(203PS/6400rpm)と同3.5リットルの「2GR-FSE」(318PS/6400rpm)の2モデルとなる。車両重量はほとんどのモデルで1500kg台(総重量で1700 - 1800kg台)という高い動力性能を発揮しそうな設定だ。
トランスミッションは「DRAMS」(Driving Response and Acceleration Management System)を搭載した「6 Super ECT」に、サスペンションには、コンピュータ制御されたショックアブソーバによるAVSシステムの他、ステアリング制御、ブレーキ制御などを組み合わせた、パワフルでありながら、運転が疲れない上質な走りを実現したという。
発表会では、新型マークXの設計に携わったチーフエンジニア友原孝之氏とトヨタチームトムスの舘信秀監督のトークセッションが行われ、開発にこだわった点や、テストドライブでのフィーリングについて語られた。
舘氏によれば、上質なセダンにありがちなパワーが足りないという感じがせず、好みのタイプの車とのことだ。友原氏は、その点をまさにポイントとして開発を進め、またターゲットとなるユーザー層を考え、クラストップレベルの低燃費の実現、238万円というエントリー価格の設定を実現したと述べた。