横浜ゴムは、タイヤの省燃費性能を向上させる次世代技術として開発した新素材インナーライナー「AIRTEX advanced liner」(エアテックス・アドバンスド・ライナー)を開発した。第41回東京モーターショーで公開する。
今回開発したAIRTEX advanced linerは、タイヤ内部に貼り付けて空気漏れを抑制する素材。従来のインナーライナー用ゴムに特殊樹脂を融合して開発した独自技術で、高気密でありながら、しなやかさを兼ね備え、タイヤから自然と漏れる空気を大幅に低減する。
タイヤの空気圧が不足すると燃費が悪化するが、一般ユーザーの車はタイヤ空気圧が不足している割合が高い。空気漏れを抑制する構造にすることで、空気漏れを抑制、自動車の燃費改善に貢献する。
また、新製品のインナーライナーは従来品の5分の1の薄さを実現し、タイヤの軽量化に寄与するなど、総合的な省燃費効果を発揮する。同社のエコフラッグシップタイヤ「DNA dB super E-spec」に初めて搭載した技術で、2010年以降さまざまな商品に採用していく予定。
横浜ゴムは、すでに次世代AIRTEXの開発にも着手しており、将来的には空気漏れを限りなくゼロにするインナーライナーの開発を進めていく。