鈴商は21日に開幕する東京モーターショーで、新型『スパッセV』を初公開すると発表した。マツダ製ターボ(270ps)をミッドシップに搭載するライトウェイトスポーツだ。
鈴商は1973年、愛知県名古屋市に設立。自動車のパーツや中古車の販売を手がけてきた。2004年に国土交通省から認可を受け、正式に自動車メーカーとして名乗りを上げた。
同社の市販第1号車が、2004年に発表された『スパッセ』。ロータス『スーパーセブン』風のオープン2シーターで、エンジンは日産『シルビア』用の2.0リットル直4(160 - 220ps)を搭載していた。
同社のオリジナルスポーツカー第2弾が、東京モーターショーで披露されるスパッセVだ。今回は2シーターミッドシップのライトウェイトスポーツを提案する。
その心臓部に収まるのは、マツダ『アクセラ』の最強グレード、「マツダスピードアクセラ」用の直噴2.3リットル直4ターボ。ただし、吸排気系に専用チューンを施し、最大出力は270psと6psのパワーアップを果たしている。
スパッセVの真骨頂が、その軽さ。アルミやFRP、ステンレスなどの素材を積極的に採用し、車重はわずか850kgに抑えられた。パワーウェイトレシオは3.15kg/psと超1級の数値だ。アクセラの強力なターボユニットが、アクセラよりも約500kgも軽いボディに搭載されるのだから、そのパフォーマンスは推して知るべしだろう。
鈴商はこのスパッセVを、2010年の半ばには市販する計画。日本にも久しぶりに華のあるスポーツカーが誕生する。