【フランクフルトモーターショー09】VWのEV、E-Up!…これが次世代コンパクト

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フォルクスワーゲンは14日、『E-Up!コンセプト』を発表した。2011年から量産が始まる次世代コンパクトカーを示唆したコンセプトモデルで、まずはそのEVバージョンが姿を現した。

フォルクスワーゲンは2007年、次世代コンパクトを提案するコンセプトカー「up!シリーズ」を初公開。3ドアの『up!』、6ドアの『space up!』、燃料電池車の『space up! blue』の3種類があり、いずれも小型ボディに広い空間を備えた環境に優しいシティコミューターだった。

フォルクスワーゲンは今年4月22日、このup!シリーズの考え方を具体化した次世代小型車、『ニュースモールファミリー』の市販化を決定。3ドアと5ドアの2ボディがあり、VWブランドだけでなく、セアトとシュコダからも発売。生産はスロバキアのブラチスラバ工場で、2011年初頭に開始される。

今回発表された『E-Up!コンセプト』は、ニュースモールファミリーのEV仕様。全長3190mmの小型ボディでありながら、大人3名+子ども1名の4名乗車を実現する革新的パッケージングを備えたEVだ。

パワートレインの中核は、フロントアクスルに置かれる小型モーター。このモーターには、トランスミッションとデファレンシャルが一体設計されており、最大出力は81ps、最大トルクは21.4kgmを発生する。2次電池は蓄電容量18KWhのリチウムイオンバッテリーで、床下にレイアウトされた。

E-Up!コンセプトは、0 ‐ 100km/h加速11.3秒、最高速135km/h(リミッター作動)、最大後続距離130kmという実用的なパフォーマンスを発揮。0 ‐ 50km/h加速は3.5秒で、モーターの太いトルクと1085kgの軽量ボディが、市街地でゆとりの加速性能を生み出している。インバーターなどの電装系は、フロントボンネットにまとめて配置。「インテグラルドライブ」と呼ばれるシステムは、重量140kgと軽い。

充電は家庭用の230Vコンセントで約5時間。欧州主要都市に設置予定の急速チャージャーを利用すれば、80%の容量を1時間以内で充電できる。充電ステーションに車両を置いていく場合には、携帯電話に充電状況を知らせるサービスも導入予定。フォルクスワーゲンは走行コストについて、「電気代の安い夜間に充電すれば、100kmあたり2ユーロ(約266円)」との試算をまとめている。

ルーフにはソーラーパネルを装備し、充電をサポート。駐車中にはこの電力を使ってベンチレーションを回し、車内温度の上昇を低減する。これはトヨタ『プリウス』と同じアイデアだ。

外観は「21世紀のビートル」をコンセプトにデザイン。ここで言うビートルとは、現行の『ニュービートル』ではなく、1938年にデビューした初代『ビートル』(通称「タイプ1」)を意味している。累計生産台数2152万9464台という伝説の大衆車の再来を、フォルクスワーゲンは狙っている。

注目すべきはそのボディサイズで、全長3190×全幅1640×全高1470mm、ホイールベース2190mm。新型『ポロ』(全長3970×全幅1682×全高1485mm、ホイールベース2470mm)よりもひと回り小さく、1998‐2006年まで発売していた『ルポ』(全長3525×全幅1640×全高1475mm、ホイールベース2320mm)よりも、全長は335mmも短い。

にもかかわらず、大人3名と子ども1名の4名乗車を実現する革新的パッケージングを実現。これには、インパネの奥行きを少なくした設計と、助手席を運転席よりも50mm前方に置いたレイアウトの効果が大きい。後席への乗降時には、助手席を簡単にチップアップできる「イージーエントリー」を導入。リアシートは40対60の分割可倒式で、荷室容量は通常時で85リットルだが、シートバックを倒すと320リットルへ拡大する。最大2mの長尺物が積載可能だ。

インパネには、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)と呼ばれるモニターを設置。バッテリーの状況など車両の各種情報、充電ステーションまでの距離などを表示する。またシフトレバーは廃止され、円形ダイヤルで前進や後退を切り替える。

E-Up!コンセプトは、2013年に欧州で市販。それに先立つ2011年、ニュースモールファミリーのガソリン&ディーゼルエンジン搭載車が、量産を開始する。量産車には「TSI」「TDI」「ブルーモーション」など、フォルクスワーゲンの最新技術が投入されるはず。果たして「21世紀のビートル」は、どんなインパクトを秘めて登場するだろうか。
《森脇稔》

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