欧州トヨタは1日、15日に開幕するフランクフルトモーターショーに『オーリスHSD』を出品すると発表した。2010年の半ばに欧州市場で発売するオーリスのハイブリッド車を示唆したコンセプトカーである。
オーリスは2007年春、欧州マーケットでリリース。欧州ではCセグメントに属する5ドアハッチバックだ。現在までの累計販売台数は37万台を突破しており、トヨタの欧州における主力車種の1台である。
欧州トヨタは7月17日、2010年の半ばにオーリスにハイブリッドを設定すると発表。『プリウス』に続いて、ハイブリッドの車種ラインナップを充実させる方針を表明していた。
今回、欧州トヨタは市販版を示唆したコンセプトカー、オーリスHSDの写真を公開。HSDとは「ハイブリッド・シナジー・ドライブ」の略だ。写真からは、グリルやバンパーが専用デザインとなっており、ヘッドランプやエンブレムには、ブルーのLEDが使用されているのが確認できる。
エンジンやモーター、バッテリーなど、ハイブリッドシステムの内容は公表されていないが、車両の組み立ては『アベンシス』と同じ、TMUK(トヨタ・モーター・マニュファクチャリングUK)の英国ダービーシャー州バーナストン工場で実施。エンジンはノースウェールズ州ディーサイド工場で生産する。
オーリスハイブリッドは、2010年の半ばに欧州市場で発売。トヨタとしては、欧州初の現地生産ハイブリッド車となる。欧州トヨタは「フルラインハイブリッド化の序章になる」と語っており、プリウス、オーリスに続いて、『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』)にもハイブリッド設定が予想される。