グッドデザインエントリー車であるトヨタ『プリウス』。その公開プレゼンテーション審査が29日、東京ビッグサイトのグッドデザインエキスポ会場内で行われた。
プレゼンテーターはトヨタ自動車第二乗用車センターチーフエンジニアの大塚明彦氏。審査員はインダストリアルデザイナーの山村真一氏、木村徹氏、そして、ロボットデザイナーの松井龍哉氏の3名。
まず、大塚氏より大幅に向上したハイブリッド性能、空力を意識しCD値0.25を達成したエクステリアデザインやインテリアデザイン、装備、環境性能を中心に3代目『プリウス』の特徴、魅力に関しプレゼンテーションが行われた。
審査員から、エクステリアに関し基本デザインがホンダ『インサイト』とそっくりであるが、との質問に対し、大塚氏は大きく2つの特徴をあげた。
「まず性能という観点で、全長4400 - 4500mmのクルマだと、ワンモーションフォルムというのが空力性能の観点で非常に重要です。もう少し全長が長くなると形状の自由度が上がるが、このサイズではこのフォルムが非常に良いのです」と空力性能からの必然性を述べる。
さらに「戦略的な意味では、2代目プリウスもワンモーションフォルムです。日本のみならず海外でもこのフォルムがプリウスのアイコンとして認知されています。遠くからでもプリウスだとわかるような、そういうクルマがトヨタの中でも少ないのです。プリウスの培ってきたヘリテージ、アイコンを維持しようと思いました」とインサイトを意識したことではないと回答した。