実はこの塩ミルには後日談がある。ついに思い余って、フランスに赴いた際、購入したショップに持って行ったら、「機構部分の問題ですね」と言いながら、即座に取り替えてくれた。念のため持っていったレシートは、まだフラン表示で書かれた古いものなのに。
余りのあっさりとしたやりとりに、こちらのほうが呆気にとられてしまったが、「永久保証」は本当だったのだ。男だぜ、プジョー! 以来嬉しくなって、ついつい塩ミルを回してしまい、塩分の取りすぎが心配になっているボクである。
喰いすぎ注意 |
筆者:大矢アキオ(Akio Lorenzo OYA)---コラムニスト。国立音楽大学卒。二玄社『SUPER CG』記者を経て、96年からシエナ在住。イタリアに対するユニークな視点と親しみやすい筆致に、老若男女犬猫問わずファンがいる。NHK『ラジオ深夜便』のレポーターをはじめ、ラジオ・テレビでも活躍中。主な著書に『カンティーナを巡る冒険旅行』、『幸せのイタリア料理!』(以上光人社)、『Hotするイタリア』(二玄社)、訳書に『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)がある。