英国BBC放送の人気番組『Top Gear』(トップギア)は28日、ブガッティ『ヴェイロン16.4』とマクラーレン『F1』の1マイル(約1.6km)加速競争の模様を放映した。
ヴェイロン16.4は、2005年の東京モーターショーで市販モデルを初公開。8.0リットルW16気筒エンジンに4つのターボを装着し、最大出力1001ps、最大トルク127.5kgmという桁外れのスペックを発揮する。強大なパワーは7速DSGとフルタイム4WDで路面に伝えられ、0 ‐ 100km/h加速2.5秒、最高速度407km/hのモンスターぶりを見せつける。ちなみに最高速度407km/hは、2005年当時の世界最速記録である。
ヴェイロン16.4は限定300台が生産され、日本での価格は、2007年7月時点で1億9900万円。2008年8月のペブルビーチ・コンクールドエレガンスでは、オープン仕様の『ヴェイロン16.4グランスポーツ』が追加デビューを飾っている。
一方、マクラーレンF1は90年代を代表するスーパーカー。その登場は1992年のことだ。F1のマクラーレンレーシングと同じグループ会社、英国のマクラーレンオートモーティブが、奇才ゴードン・マレー氏を起用し、誕生したのがマクラーレンF1だった。
マクラーレンF1は、F1参戦で得たノウハウを生かして開発され、BMW製6.1リットルV12(627ps)をミッドシップに搭載。カーボンやアルミをふんだんに使用したボディは、わずか1140kgという軽さで、最高速は391km/hと、まさに「ロードゴーイングF1」と呼ぶにふさわしい性能を誇った。
フロント1、リア2という独自のシートレイアウトも大きな特徴で、当時の価格が日本円で1億円というのも話題となった。また、レース仕様のマクラーレン「F1-GTR」が1995年のルマン24時間耐久レースで総合優勝を成し遂げ、そのパフォーマンスの高さを実証している。
90年代と現代を代表する2台のスーパーカーは、中東アブダビを舞台に加速競争を実施。注目の対決の様子は、動画共有サイトで見ることができる。