BMW、主力の3.0リットル直6をリニューアル

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BMWは22日、ガソリン、ディーゼルそれぞれの直噴3.0リットル直6ターボエンジンの新バージョンを発表した。従来よりも燃費やCO2排出量を改善したのが特徴だ。

ガソリンは「3シリーズ」や「1シリーズ」でおなじみの「N54型」直噴3.0リットル直6ツインターボを、「N55型」へ発展させた。大きな違いはツインターボをシングルターボ化したこと。このシングルターボは、MINIの『クーパーS』と同様に、ツインスクロールターボを採用している。

またN55型は、BMWとしては初めて、ハイプレシジョンインジェクション(高精度燃料直接噴射)付きツインスクロールターボとバルブトロニックを組み合わせた。最大出力は306ps、最大トルクは40.8kgm。最大トルクは1200rpmの低回転域から、5000rpmまでの幅広い領域で発生する。

このエンジンを最初に導入する新型『5シリーズGT』の「535i」では、欧州複合モード燃費11.2km/リットル、CO2排出量209g/kmを達成。BMWによると、燃費などの環境性能は、旧N54型よりも最大9%改善されているという。

ディーゼルは直噴3.0リットル直6で、従来通りツインターボを採用する。変更点は、マルチステージターボと最新のコモンレールダイレクトインジェクションを組み合わせた点。パワーを向上させながら、環境性能を高めるのが狙いだ。

ピエゾインジェクターによる燃料噴射は、従来の1600バールから2000バールに高圧化。最大出力は286psから306psへ、最大トルクは59.2kgmから61.2kgmへ、20psと2kgmの性能向上を果たした。61.2kgmもの強大なトルクは、1500rpmの低回転域で発生。それでいて、燃費などの環境性能は最大で4%改善しているという。このエンジンはまず、欧州仕様の「335d」と「735d」に搭載される。

ドイツ車両登録局の調べによると、BMWとMINIの2008年の平均燃費は16.95km/リットル、平均CO2排出量は158g/km。2006年比でBMWは16%、MINIは20%の改善を達成した。環境性能と走る歓びを両立するBMWの「エフィシエントダイナミクス」思想は、新しい直6ユニットの投入で、さらなる進化を遂げようとしている。

《森脇稔》

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