米国の民間調査会社、JDパワー&アソシエイツ社は22日、「2009年米国自動車初期品質調査」の結果を公表した。ブランド別の初期品質ランキングでは、レクサスがポルシェから4年ぶりに首位の座を奪い返した。この調査は、今年で23回目。2009年モデルを新車で購入またはリースした顧客を対象に、納車から90日後の初期品質について調査した。質問項目は、製造不具合や設計不具合など合計228項目。調査は2-5月にかけて行われ、8万900人以上から回答を得た。ブランド別の初期品質調査の結果は、100台当たりの不具合指摘件数「PP」の少ない順にランキング。結果は以下の通り。1. レクサス(84PP)2. ポルシェ(90PP)3. キャデラック(91PP)4. ヒュンダイ(95PP)5. ホンダ(99PP)6. メルセデスベンツ/トヨタ(101PP)7. フォード(102PP)8. シボレー/スズキ(103PP)9. インフィニティ/マーキュリー(106PP)10. 日産(110PP)11. アキュラ(111PP)12. BMW/キア/フォルクスワーゲン(112PP)13. GMC(116PP)14. ビュイック(117PP)15. アウディ/ポンテアック/サイオン/ボルボ(118PP)16. サターン(120PP)17. マツダ(123PP)18. リンカーン(129PP)19. スバル(130PP)20. ダッジ/ジャガー(134PP)21. 三菱(135PP)22. クライスラー/ハマー(136PP)23. ジープ(137PP)24. サーブ/スマート(138PP)25. ランドローバー(150PP)26. MINI(165PP)業界平均値は108PPなので、9位のインフィニティとマーキュリーから上位のブランドが、平均を上回った。この平均値は、前回調査時が118PPだったことから、総じて初期品質は向上したことになる。レクサスは前回調査の3位から1位に返り咲いた。レクサスは乗用車カテゴリーで、『IS』『GS』『LS』の3台、MAV(マルチ・アクティビティ・ビークル)カテゴリーで、『GX』(日本名:トヨタ『ランドクルーザープラド』と『LX』(日本名:トヨタ『ランドクルーザー200』のレクサス版)の2台の合計5モデルが、部門別首位を獲得。レクサスは米国で全8車種をラインナップしているが、そのうち5車種が部門別1位となり、ブランド全体の評価を押し上げた形だ。この結果を受けて、米国トヨタ販売はさっそく声明を発表。同社のジム・レンツ社長は、「レクサス各車の信頼性の高さが、ブランドの成功に直結している」とコメントしている。レクサス以外では、3位のキャデラックが前回10位からのベスト3入り。ヒュンダイも13位から4位へ上昇した。さらに、スズキが32位から8位へと、最も大きく順位を上げているのが目を引く。