【カーナビガイド '09 開発者インタビュー】「ユーザーからのヒントで新しい機能が生まれる」…ユビークリンク 全力案内!

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自社独自のプローブ交通情報を活用した高度な経路案内で、着実な評価を築き上げているユビークリンクのケータイナビサービス『全力案内!』。マルチプラットフォーム戦略に加えグループナビに代表される“仲間内で使って楽しい機能”を盛り込みながら、同サービスは次のフェーズへ踏み出そうとしている。プローブの先に見据えるものは何か。開発リーダである、ユビークリンク事業推進本部の古谷彰子氏に話を聞く。

u-Japan大賞の環境部門賞を受賞

----:全力案内!に採用されている独自のプローブ交通情報「UTIS」(ユビークリンク交通情報:ユビークリンクが提携する全国1万2000台のタクシーと全力案内!利用者のプローブ情報から生成した道路交通情報)がu-Japan大賞の環境部門賞に選ばれました。おめでとうございます。まず、この受賞の経緯と感想をお聞かせください。

古谷:ありがとうございます。u-Japan大賞は、総務省主催でユビキタス事業に関連する事例やサービスを応募形式で審査するものですが、UTIS普及による環境負荷の低減効果を評価していただきました。受賞の知らせを聞いたときは、突然天から光が差してきた!という気持ちでしたね。

----:u-Japan大賞にこれまでITS系のサービスで受賞事例があまりなかったと聞きますが、その意味でも画期的ですね。

古谷:普段は、お客様からの“こういう風にして欲しい”という要望だったり、社内からの“こうすべき“という意見などに応えることが多かったので、いま自分たちがやっていることが世の中で役に立っているのか、なかなか見えにくい状態だったというのが正直なところでした。この賞をいただいたことで、自分たちが信じてきたように、意義のあることをやっている確信を持てて、開発陣のモチベーション向上につながったと思います。

プローブ情報のクレンジングノウハウ強化で精度の高いルートを実現

----:では、最近のUTISの状況についてお聞かせください。

古谷:タクシープローブの台数増加に伴って、都心部とりわけ東京に大量にリアルタイムの走行データが入ってきました。タクシーですから客待ちで並んでいたり、客捜しで低速で走っていたりと、データの中には参考にならないものも含まれます。ここ数ヶ月でデータのクレンジングをおこない、かなり快適な経路を案内できるようになりました。

----:大量に集まるデータをどう解釈して経路に反映させるかはノウハウが占める部分が多そうですね。

古谷:テストとチューニングの連続ですね。アルゴリズムやソフトの力で、いまは質のいいプローブ情報だけをピックアップしてルート探索に反映させています。

----:この種のサービスは、ユーザーにどうやって効果を感じてもうらうか、というのが重要になってきます。たとえば、経路をひいたときに普段使わない道を案内したり、VICSの提供情報がないところを案内すると、“プローブを使っている感”があります。また見慣れた地図の時に、(UTISの情報提供道路である)点線網が埋まっていると“情報が濃いな”と感じますね。

古谷:高速道路や国道等の幹線道路の情報だけでなく、裏道のような幹線道路以外の情報も提供している、ということをもっと強調できればとは思っています。全力案内!では“空いている道”というのも情報として持っています。それらの情報をうまく見せることで、ユーザーにUTISの効果をアピールできるのではと考えています。

リアルタイムプローブだけでなく、現在地と目的地との位置関係や到達時間に応じてさまざまな統計情報や予測ロジックを組み込むことで、可能な限り精度の高い最適なルートを出すようにしています。そのあたりは、データとアルゴリズムの精度の問題ですね。

《まとめ・構成 北島友和》

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