【カーナビガイド '09 開発者インタビュー】「ユーザーからのヒントで新しい機能が生まれる」…ユビークリンク 全力案内!

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UIまわりは日々改善、タッチパネル対応も

----:最新版のアプリを使っていると、以前に比べて全体のUIのコンセプトが若干変わった印象があります。改良のポイントを教えてください。

古谷:基本は、アプリを立ち上げて出てくる碁盤の目状「コントロールパネル」からそれぞれの機能に入っていくという流れを想定しています。フリーナビ(目的地を定めなくてもヘディングアップで自車位置を表示)や車ナビのように、使われる頻度が高い機能について、アプリ立ち上げの途中で方向キーで起動できるようにしています。また、コントロールパネルの上部にフリーキーワード検索窓も新設しました。

----:まず第一画面に検索窓を上に持ってくるのは、最近のナビゲーションサービスの流れですね。

古谷:ナビアプリを利用する人は、まず行きたい場所や探したいスポットを検索しますから、文字入力だけで検索リストが出るフリーキーワード検索はやはり便利です。また、最近ではドコモのフルタッチパネル液晶端末『SH-04A』に対応した専用UIを採用したアプリも提供しています。今後はケータイにもタッチパネル液晶が普及していくでしょうから、それを見越したUIの構築もおこなっていきます。

◆コンテンツの鮮度にこだわる

----:高速道路1000円走り放題が始まって、いまはちょっとしたドライブブームです。ドライブに出かけるマイカーの多くは旧型のカーナビを積んでいますが、そのナビに満足しているユーザーはそれほど多くないと思います。一番の不満は、“地図が古い”ということ。新しくできた道路やIC、スポットがルートに反映されないから、自分のナビの経路誘導が信じられない。スマートICをルートに反映させているか、とか。ケータイナビのいいところは、地図やスポット情報が古くなる心配がないということですね。

古谷:通信の強みというのは確かにありますし、コンテンツの鮮度には特に気を配っています。先に話題に出たUTISであったり、あるいはスポット情報や道路情報だったり、ETC情報だったり。ユーザーの声を積極的に吸い上げられるように、全力案内!アプリから通知できるようにしたところ、多くのスポット情報が集まってくるようになりました。データベースの更新が間に合わないものに関しては手入力でも対応しています。

----:利用する側にとっては自身の生活圏が最新の情報に保たれているかがもっとも重要ですからね。ETCの割引情報に関してはどうですか。

古谷:3月からの土休日1000円に対応していますが、GW前に実施されたNEXCOの各管区を超えた割引は、精査中ですので完全ではありません。夏休みのシーズンまでには整備できれば、と考えています。

◆マルチプラットフォーム展開は継続

----:さまざまな機能の追加やiPhoneやWindows Mobileなど新プラットフォームへの対応、そしてUIの改善など、非常に開発スピードが速い全力案内!ですが、今後もこのペースが維持されるのでしょうか。

古谷:開発のスピード感は維持していきたいとは考えています。

----:矢継ぎ早に新しい機能を加えながら、理路整然としたUIを割り当てていくのは難しい作業ではありませんか。

古谷:開発はいくつかのフェーズに区切って考えています。まずは必要と思われる機能を積極的に盛り込んでいき、“あったらいいな”を、解消させていくターム。その次は、ユーザの要望などから使いやすいものに改善するよう機能を整理し直す。いまはその整理段階にあると考えています。そして整理されたUIや機能をベースにして、さらに新しい機能を追加していこう、と。さまざまな提案を書いてくれるユーザーも多くいらっしゃいます。やはり使っていただいている方からの声ということで開発のプライオリティも上がりますし、作っている自分たちは気づかなかった点もあったり、非常に参考になります。

----:全力案内!は、月額210円という非常に安価なコストで、UTISを初めとする実用的な機能が使えるサービスですが、プラットフォームの横展開にも積極的ですね。ケータイ(Java)を初めとして、iPhone、そして先日はWindows Mobileにも対応しましたが、このマルチプラットフォーム展開は継続していく予定でしょうか。

古谷:基本的には継続していきます。 UTISをベースにしたルート探索や地図描画の仕組みなど、コア機能の部分では全てのプラットフォームで共通としますが、UIはそれぞれの利用ユーザーに合ったものに作り替えています。iPhoneは直感的な操作を目指し、ケータイはコアなユーザーにとって使いやすいものを目指しています。

◆全力案内!の選んだ道がユーザーにとって気持ちのいいルートであることを

----:では最後に、今後目指すべき全力案内!の理想像を教えてください。

古谷:全力案内!にはふたつの顔があります。ひとつは、UTISを活用したスムーズなドライブを実現する実用性の高いサービス。もうひとつはグループナビのように移動を楽しむためのツール/コミュニケーション手段です。今後は実用性に対する配慮をしつつも、ドライブ自体、移動自体を楽しんでもらえるようなサービスを目指したいいですね。ユーザーが欲しているルートは、なにも“最速ルート”だけではないと思いますから。

----:全力案内としての“サービスのキャラクター”をより特徴づけていこう、と。“ルートの質”の面でレベルの高い競争が今後は起きてくるのでしょうね。

古谷:利用シーンや気分に応じて、最適なルートをリコメンドするような機能があればいいですね。渋滞情報のように「ここは通るべきでない」という“NGルート”ではなく、「ドライブを楽しみたいならこの道がお勧めです」とか、「遠回りになりますが、平均速度の高いルートです」とかいうように。全力案内!がお勧めしたルートに従って走ったら、「気持ちよかった」と感じてもらえるような、そんなサービスを目指しています。

《聞き手 三浦和也》

《まとめ・構成 北島友和》

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