【トヨタ プリウス 新型発表】UIが従来モデルから一新

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【トヨタ プリウス 新型発表】UIが従来モデルから一新
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5月18日に発表されたトヨタの主力ハイブリッドカー、新型『プリウス』は、メーターやカーナビなどのUI(ユーザーインターフェース)が従来モデルの表示法から一新された。

変更の度合いが最も大きかったのは、ハイブリッドシステムのUIだろう。エンジン、電気モーター、バッテリーの状況を示すエネルギーモニター表示は従来、カーナビの画面を占有していたが、新型ではセンターメーターのディスプレイゾーンに表示されるようになり、カーナビの地図表示とエネルギーマネジメントの可視化が両立するようになった。

もっとも、旧来のエネルギーモニターはもうあまり必要ではないかもしれない。それよりずっとシンプルな、エコ度をバーグラフィックで表示するハイブリッドシステムインジケーターがかなり便利なのである。エネルギーモニターのようにパワートレインの状況を詳細に伝えるわけではないが、エコ運転の指針にするには表示が非常に的確。「プリウスL」で高速、一般道が半々のコースでエコランを行ったときの燃費はリッター43.8kmだったが、そのときも常時、ハイブリッドシステムインジケーター表示であった。

「3代目プリウスのエコ運転の表示は、相当こだわりを持って作り込みました」3代目プリウスの製品企画を担当した主幹の北村嘉朗氏は語る。

「プリウスを買われるお客様の多くは、燃費の良さを期待しています。しかし、プリウスもちょっとした運転の仕方の違いによって燃費には大きな差が出ます。たとえば、スロットルを軽く踏んでも結構深く踏んでも、案外加速は変わらないということが、このUIでは一目でわかります。パワートレインの状態を表示することで、省燃費走行の面白さをより多くの人に気づいてもらうクルマに仕立てようと思ったんです」

3代目プリウスの開発が行われている頃、ハイブリッドシステムの開発を担当していたエンジニアの一人が、「プリウスユーザーの中に、我々の想定と異なる走り方をして驚異的な燃費を叩き出す人が結構いて、インターネット上で話題になったりしています。そういう走り方を、普通の人でもある程度再現できるようなシステムにしたい」と語っていた。新しいハイブリッドシステムインジケーターは、その産物と言える。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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