3日、インクリメントP(iPC)の『MapFan.net』バージョン10がリリースされた。まずダウンロード(年間利用料2079円)での提供が始まり、26日にパッケージ版が発売される。iPCの企画担当に、最新版の機能向上のポイントを聞いた。
バージョン10は、従来のMapFan.netの最新版であるだけでなく、ローカル+サーバーのハイブリッド型地図サービス『MapFanプランナー』の機能を統合したことがポイントだ。
サービスプラットフォーム事業本部・第二企画制作部・PC企画グループの阿部淳一氏は「GoogleMapsなどの既存のオンライン地図サービスは、無駄な広告や必要でない情報がたくさん出て使いづらい、という声がある。MapFan.netは、自分に必要な情報や地図が欲しいという方に向けたサービスだ。既存のウェブサービスを異なる視点で、当社ならではの地図サービスをアピールしたい」と述べる。
また同グループの宮沢貴之氏は、バージョン10の特徴として「MapFan.netの持ち味である高速の地図スクロール・拡縮に加えて、GPSへの対応、リアルタイムコンテンツの充実、パーソナライズ機能の強化したことなどが挙げられる。地図はオンラインで取得するが、キャッシュとしてはPCのハードディスクの容量いっぱいまで保存できるので、自分だけの情報を使いたいという方はローカルでも利用できる」という。
そして「バージョンアップの目玉」(宮沢氏)というGPSへの対応は、サードパーティが販売しているGPSレシーバー(動作保証端末はiPCの公式サイトで案内)との組み合わせで現在地の表示が可能になった。将来的には同社が提供するナビゲーションサービスで取得したGPSの軌跡ログ情報を取り込めるという。ログはMapFan.net上で別のログと組み合わせたりカットしたりといった編集にも対応している。
リアルタイムコンテンツは、ガソリン価格、駐車場満空情報、テレビdeみ〜たのPOI検索に対応。たとえば自宅周辺のガソリンスタンドのガソリン価格を見たり、訪問先の駐車場の空きを確認するといった使い方が可能だ。
また印刷周りの機能も強化された。「好評だったMapFanプランナーのプリント機能をひきついで、縮尺はそのままに広い範囲を出力できる“ギュッと印刷”など、紙地図をつかっている人にも使いやすい機能を盛り込んだ」(阿部氏)という。