国土交通省は29日、今年2月にトヨタ『ハイエースコミューター』など4型式の改造車679台がNOx・PM法車種規制に適合しているにもかかわらず、車検証の記載ミスで一定期間後に登録できなくなる旨の記載をしていた問題で、さらに同種の誤記載が見つかったと発表した。
全型式調査(約3万2千型式)の結果わかったもので、トヨタの「ハイエースレジアスバン」(車いす移動車、霊柩車)、『ハイラックス』(消防車、放送宣伝車)2型式の改造車29台の車検証について、規制に適合しているにもかかわらず、一定期間後に対策地域内で登録できなくなる旨が記載されていた。
2月の事案と同様に、同省の自動車登録検査業務電子情報処理システム(MOTAS)にこの2型式の排出ガス諸元値が入力されていなかったため、改造前の重量車区分の規制値を諸元値と見なされ、改造後のより排ガス規制が厳しい中量車の規制値をクリアしていない自動車として判定されていた。
同省では、システム上の記録を修正するとともに、29台のユーザーと連絡を取り、車検証の差し替えを依頼する方針だ。