豊田章男副社長は、新型『プリウス』の価格設定についてベースモデルの205万円から327万円までの6グレードとしたことについて「お客様の層が広がっており、チョイスの間口を広げることにした」と説明した。
ベースモデルを205万円としたのは、189万円からの設定となったホンダの『インサイト』を意識した設定だが、収益面では厳しい価格と見られる。
豊田副社長はプリウスシリーズとして「利益はそこそこある」と本音を覗かせたうえで、「今はお客様に買いたいと思っていただくことが大切」と、強調した。
価格設定の効果もあって、18日の発売までに全国の予約受注は8万台を突破しているが、「本当にありがたい。新しいクルマに乗っていただくことが日本の元気にもつながるので頑張りたい」と、低迷する国内自動車市場の活性化に意欲を示した。