元スーパーアグリ代表の鈴木亜久里は、FIAが来シーズンから導入する予算制限(バジェットキャップ)を受けてF1復帰の可能性があることを示唆した。
スーパーアグリチームは2006年にF1に参戦したが、財政難を理由に昨年のスペインGPを最後に撤退している。
来シーズンよりF1には4000万ポンドの予算制限が設けられ、新規参戦チームには資金援助も行われることが明らかになった。この発表を受けて、ちょうど1年前にF1からの撤退を表明した鈴木元代表はF1復帰への興味を隠さず、「体力的に可能なら、やりたいのは確かだよ」とロイター筋に語ったという。
スーパーアグリは2006年シーズンにオールジャパンチームとしてF1に参戦し、佐藤琢磨やアンソニー・デビッドソン、山本左近らを擁して約2シーズンを戦った。
チームのハイライトは2007年シーズンで、スペインGPでは佐藤琢磨が8位入賞で初ポイントを獲得、同年のカナダGPでは琢磨がフェルナンド・アロンソをオーバーテイクして6位を獲得し、多くのファンが熱狂した。また、コンストラクターズチャンピオンシップでもスパイカーを抜いて9位を獲得した。
FIAは来シーズンから13チーム26台でのレースを予定しており、すでにUSGPE、ローラ、iスポーツ、プロドライブらが新規参戦候補として早くも名前が挙がっている。