5月17日に江東区有明のお台場特設会場(青海臨時駐車場)で開催される「WERIDE チャレンジ三宅島09 モーターサイクルフェスティバルinお台場」のポスター掲示協力を、東京都交通局が行わないことがわかった。
お台場を会場としたこのイベントは、この秋、三宅島で予定される本イベントを前にしたオートバイの祭典で、オートバイが関係するイベントとしては国内屈指の規模となった。来場者数も2万人を見込んでいる。
主催は三宅島と同島のNPO法人「三宅島スポーツ振興会」だが、石原東京都知事が名誉会長となり、東京都が支援する。
三宅島振興を担当する東京都総務局は、このプレイベントの開催を告知する巨大ポスター2000枚とチラシ2万枚を用意して、公共機関の駅掲載や二輪車ショップなどへの店頭掲載の協力を依頼した。
ポスター掲載は、今年から新たに国内4メーカーの協賛が決定したことで協力が得られたメーカー系二輪車ショップや、東京都オートバイ組合系二輪車ショップなどに掲載される。また、東京メトロが開催1週間前に全駅に掲載するほか、ゆりかもめ、臨海副都心線などの各駅にもお目見えする。
ところが、このイベントの中心的役割を担っているはずの東京都の足下で、交通局だけはこう話すのだった。
「このイベントが三宅島振興のために重要な課題であることはわかるが、交通事業者として関わりの深いもの以外は、原則有料で対応する。場合によっては協力することもあるが、無料の掲示スペースは東京オリンピック招致を優先的に貼ることが決まっているので空きスペースはない」(同局お客様サービス担当)
交通局の対応に、総務局は「きわめて残念」というだけだった。
「WERIDE チャレンジ三宅島モーターサイクルフェスティバル」の開催を巡っては、かつて石原都知事が二輪車メーカーの対応に疑問を投げかけるなどしたが、3年目の今年、ようやく東京都と二輪車関係者が協力体制を組むことができた。交通局の対応は、それに水を差すものと言えよう。