車載用BDプレーヤー、パナソニックが09年中に発売

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実現はもう間近と言われながら、なかなか登場してこなかった車載用ブルーレイ(以下:BD)プレーヤー。パナソニックは21日の新型カーナビの発表会において、ついに車載用BDプレーヤー『CY-BB1000D』の発売スケジュールを明らかにした。2009年中に商品化、販売を開始する予定だという。

これまで、パナソニック(当時の松下電器産業)は一昨年の東京モーターショー、昨年1月に開催された米国の家電ショー・CESにおいてBDプレーヤーの試作機を披露していたが、その時は奥行きで車載にはとても収まらないサイズであった。

当時の担当者によれば耐振・耐熱などの車載基準を確保しながら車載サイズにするにはあと1 - 2年はかかるとしていた。その意味でほぼ“お約束通りのスケジュール”が示されたことになる。

今回、公開された車載用BDプレーヤーは、1DINサイズのアドオン型で、同時に発表予定の新型カーナビ「Fクラス」の『CN-HX3000D』とHDMI接続で利用する。HX3000Dは1DIN+1DINの現行Fクラスと同じスタイルを持ち、このモニター部分をWXGA(1280×720ピクセル)とすることで、7型ながらハイビジョン映像の再生を車載で初めて実現することになる。

再生できるのはBD/DVDソフトはもちろん、BDレコーダーで録画したディスク。それにハイビジョンビデオカメラで撮影したAVCHDフォーマットのDVD再生もできるよう開発が進められているという。

また、単体使用を考慮してリモコンを付属するが、HX3000Dからのコントロールにも対応。ハイビジョン出力ではなくなるものの、既存AV入力端子付きモニターへの出力に対応するコンポジットAV出力も備えている。

一番の関心事は、7型というサイズでハイビジョンにするメリットがあるかどうか。発表会会場ではWVGAモニターを持つ現行Fクラスとの画質比較が行われ、両者の違いを体験することができた。

その映像は明らかな違いがあった。映像の密度がまるで異なり、情報量は明らかにBDプレーヤーで再生する方が上。コントラストもしっかりとしており、立体感のある映像を見せた。つまり7型サイズでも映像の違いをはっきりと感じ取ることができたのだ。

これまで、地デジ映像をWVGAで見ているだけでもその美しさを感じていたわけだが、BDとWXGAを組み合わせた映像を見てしまうとやはり後戻りはできないとさえ感じたのだ。

となれば次の関心事は提供される価格がいくらになるかだろう。今回の展示では具体的な価格は明らかにされなかったが、最初のモデルでもあり、WXGAモニターとの組み合わせを考えれば、お手軽価格で収まるはずがないことは容易に想像がつく。

ならば、再生はBDプレーヤーを使うしかないが、当面の普及策としてWVGAモニターで可能な限り高画質再生できる環境を提供する方法も考慮すべきなのではないか。ユーザーの立場で考えれば、少なくとも再生さえできればある程度は満足してもらえるはずだからだ。

いよいよ目前に近づいてきた車内で楽しめる本格的ハイビジョンの世界。より身近にそれが楽しめる環境を提供してもらえることを切に願う次第だ。

《会田肇》

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