日野自動車は21日、路線バス『ブルーリボンII』と『レインボーII』2車種の電気装置および緩衝装置に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、2007年6月27日 - 2008年8月19日に製作された758台。
(1)電気装置は、テールランプとフロントフォグランプの電気回路が不適切なため、テールランプリレーの接点が発熱し、樹脂部とコネクタ部が変形して接触不良を起こし、テールランプなどが点灯しなくなるおそれがある。
(2)緩衝装置は、後輪ショックアブソーバ取付ブラケットの溶接が不適切なため、溶接が剥がれて走行安定性が悪化するほか、エアスプリングにブラケットが接触して損傷し、エアが漏れて車体が傾くおそれがある。
(1)については全車両、フォグランプの電気回路配線を変更するとともに、テールランプリレーとリレーソケットを新品に交換する。(2)については、全車両ブラケットの溶接状態を点検し、不適切なものは溶接する。
不具合発生件数は(1)が0件で他社からの情報で判明、(2)が2件で市場からの情報で発見した。いずれも事故は起きていない。