パナソニックトヨタF1チームのドライバー、ティモ・グロック選手はオーストラリアGP開幕前に、トヨタ『ハイラックス』を使った片輪走行にチャレンジ。見事に成功させた。
グロック選手は、メルボルン郊外のキャルダーパークサーキットで丸1日かけて特訓を実施。オーストラリアのスタント集団、「トヨタV6ハイラックスヒーローズ」からレクチャーを受けた。
グロッグ選手の指導に当たったのは、片輪走行のギネス世界記録を持つローレンス・リャン氏と、チームリーダーのジャック・モンクハウス氏。タイミングやバランスの取り方など、片輪走行の基本がグロッグ選手にレクチャーされた。
車両は小型ピックアップトラック、ハイラックスの2WD車を使用。V6ガソリンエンジン搭載車で、ボディサイドには万一の横転時用のロールオーバーバーが装着された。かなり難しそうに見える片輪走行だが、そのあたりはさすがF1ドライバー。3回目のトライで早くもそのコツを体得したという。
そして翌日、大勢の報道陣を前にグロッグ選手は練習の成果を披露。約60mを見事なバランス感覚で片輪走行して見せた。ハイラックスから降り立ったグロッグ選手は、「とても楽しかった。F1よりちょっと難しいかもしれないね」とコメントしている。
2009年のF1開幕戦、オーストラリアGPは、29日に本戦が行われる。ハイラックスを見事に操ったグロッグ選手、サーキットでも果敢な走りを見せてくれそうだ。