ヤマハ発動機は10日、同社のフラッグシップとなるバイク『VMAX』を日本国内で発表した。欧米向けモデルは2008年6月に発表済みだが、国内では初めての発表となる。
1985年に登場した初代『VMAX』は1198ccの水冷4ストロークDOHC・V型4気頭エンジンが採用されていたが、25年ぶりの新型は1679ccにアップ。また、アルミ製のフレームは新設計で、メインフレームは重力鋳造中空材を採用。そしてリアフレームはCFアルミダイキャストと押出材の溶接構造で、高剛性とバランス性能の両立に成功させている。
最新電子制御装置が装備されているのも特徴で、「YCC-I(ヤマハ電子制御インテーク)」や「YCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)」などにより、環境性能とレスポンス、操作性が最大限に引き出されている。
『VMAX』の象徴とも言えるフロント左右の大口径エアインテークは、耐腐食性のある調合財のバフクリア加工。これは熟練の職人が手作業で行ない、一台につき40分も時間をかけて丹念に生産している。
発売日は2009年4月20日を予定しており、価格は231万円。販売計画は国内年間800台を目標としている。
販売網は全国約200店舗の「VMAX取扱店」が窓口となり、予約開始は3月24日から。これらのショップにはヤマハ発動機が認定した技術者「VMAXアドバイザー」が相談・販売を担当するため、購入希望者は確かなサービスを受けることができる。