フォルクスワーゲンは3日、ジュネーブモーターショーで新型『ポロ』を発表。同時に『ポロブルーモーションコンセプト』を披露した。欧州複合モード燃費30.3km/リットル、CO2排出量87g/kmで、EVや燃料電池車を除けば、世界一環境性能の高い5シーターモデルとなった。
ポロブルーモーションコンセプトは、ブルーモーションとしては第2世代目のエンジンを搭載。新開発1.2リットル直3ターボディーゼル「TDI」(75ps)には、最新のコモンレールインジェクションが導入された。
さらに、アイドリングストップ機能、回生ブレーキ、低転がり抵抗タイヤ、10mm車高ダウンのサスペンション、エアロパーツ、アンダーフロアの整流パーツ、フロントグリルのフラッシュサーフェイスなど、徹底的に走行抵抗を減らす工夫が凝らされた。車重は1080kgだ。この結果、欧州複合モード燃費30.3km/リットル、CO2排出量87g/kmという5シーター車として世界トップの環境性能を達成した。
とくに注目すべきはCO2排出量。87g/kmは欧州CO2チャンピオン、スマート『フォーツー』の「CDI」グレードの88g/kmを下回る数値。スマートは2シーター、ポロは実用的な5シーターで、この数値。新型ブルーモーションの環境性能の高さがよくわかる。
新型ポロの2世代目ブルーモーションは、2010年2月から生産開始予定。フォルクスワーゲンの環境イメージを象徴する存在となりそうだ。