【ホンダ インサイト 試乗】新たなクルマの楽しみ方…服部尚貴

試乗記 国産車
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私がこの『インサイト』で食いついちゃったのは、デザインでもハイブリッドシステムでもなく、「ティーチング機能」という、ドライバーの運転を採点してエコなドライビングを教えてくれるシステムだ。

走行中もインフォメーションディスプレイでリアルタイムでエコドライブ度を表示でき、モニターには「リーフ」(葉っぱ)のアイコンの数で表示してくれる。また、エコドライブをアクセル・ブレーキ・アイドリングに分けて評価してくれて、それに対するアドバイスもしてくれる。

また「生涯成績」にはステージアップするごとに「ジャンジャジャ〜ン♪」みたいな音楽は無いものの月桂樹のアイコンを使ってエコドライブステージアップしたことを教えてくれる。また「Honda HDDインターナビシステム」と連携したパーソナルウェブページでは「エコドライブ全国ランキング!」みたいな展開をしていくそうだ。

このようにエコドライブにゲーム性を持たすことによって「速く走る」「クルマを自在に操る」以外にも新たなクルマの楽しみ方を提案しているインサイト、私の中ではかなりポイント高いです!

サスペンションは少々硬めですがストレスになるレベルじゃないし、高速域を考えるとチャンと作りこんでいると感じます。それにAピラーあたりの視界性がとても良く室内スペース以上に開放感があります。

ただ、私好みのドライビングポジションを決めるとセパレートになっているスピードメーターがステアリングに被っちゃって全く見えない! ステアリングはチルトもテレスコもするのだが、メーターが見える位置まで動かすと今度は膝がステアリングシャフトボックスに当たってしまう。実は最近のホンダ車全般で同じような事が起こるので、私のドライビングポジションはホンダさんにとっては特殊なのかも知れない。これだけがマイナスポイントでした。

ちなみに、首都高と都内一般道そして軽めの渋滞を含む約20kmの試乗で、エコモードのスイッチは入れていたもののドライビング的にはエコは気にせず普通に走って燃費は18.8km/リットルでした。

このインサイトに「プレイヤー登録?!」が4人くらい出来れば、もっとファミリーや友達で楽しめるのに……。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★★

服部尚貴│レーシングドライバー/モータージャーナリスト
1990年、全日本F3シリーズチャンピオン獲得後、国内トップカテゴリーで活躍。米CARTシリーズ、F1スポット参戦などのレースキャリアを残し、現在はSUPER GTでドライビングスタンダードオブザーバーを務める。クルマについてはマニアックな趣味も併せ持ち、旧車からスーパースポーツまで、その正確なドライビングでクルマの楽しさを伝える。

《服部尚貴》

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