昨2008年の「東京オートサロン・カスタムカーコンテスト」で優秀賞を受賞した埼玉自動車大学校、今09年は『ワゴンR』ベースの派手な福祉車両を展示した。
ボディは赤と黒、そして車いすを車内に入れるためのスロープは飛行場滑走路のようにライトで点滅する。車内はビデオのモニターやオーディオのスピーカーが至る所に設置され、映像と音楽を楽しめる空間を演出している。
「オークションで安いものを買ってきて、エンジンをオーバーホールするなど、生徒12人で分担して作りました。全部で100万円ほどになりましたが、スピーカー類とエアサスペンションにずいぶんお金がかかった」と製作を担当した生徒の一人は話す。
そこへ突然、車いすに乗った年配の女性が現れ、この派手な福祉車両を見回し、生徒にいろいろと話を聞き始めた。その女性はよほど気に入ったのか、しばらくの間、車の近くを離れなかった。