大胆かつ繊細、力強くて気配りもある、そんな「ジャパン・プロダクト」にこだわった日産の新型『フェアレディZ』は、単なる“日本発北米向けデザイン”ではなく、全世界に受け入れられるデザイン・チューニングが施されているという。
プロダクトデザイン部の谷中譲治氏は、「日本、北米、気持ちは両方ですよ。もっと言えばヨーロッパやオセアニアも含めて考え抜いたデザインになっている。クルマ好きは、好みにブレがない。そこは全世界共通だ」としたうえで、世界各国のスポーツカーを愛するユーザーの微妙に違う感覚をバランスよく取り入れたと話す。
「例えば、アメリカのクルマのデザインっていわゆるドライ、渇いている感じ。そのまま日本に持ってくると、ちょっと空気が合わない。日本のクルマとしてはもうちょっとウェットな表情を付けたくなる。そういうちょっとした違いのバランスをとりながらデザインをチューニングしている」