ホンダの近藤広一副社長は4日、新型『アコード』の発表会場で2009年の米国新車市場について「あえて言えば1250万 - 1260万台程度と見ている」と述べた。ただ、現時点では「本当のところ、よく見通せない」と付け加えた。
現状では米市場の底打ちが確認できないだけに、「(来年の見通しは)もう少し時間が経過して聞いてほしい」(近藤副社長)と、苦慮している。アメリカン・ホンダモーター社長も務めた近藤副社長だが、年末になって翌年の見通しが立たないのは「初めてのこと」と苦笑した。
米政府の金融支援策の行方が注目されている米ビッグスリーの動向については、破たん処理となれば「消費マインドなど米経済に大きな影響を及ぼす」と指摘、ビッグスリーへの融資実行に期待を表明した。