アストンマーティンは14日、ドバイサーキットで『ヴァンテージGT4』を披露した。2009年のFIA・GT4クラスに参戦するレーシングカーで、4.7リットルV8を搭載する。
ヴァンテージGT4は『ヴァンテージN24』の後継モデル。N24はニュルブルクリンク24時間耐久レースで2年連続のクラス優勝を成し遂げるなど、目覚ましい活躍を残した。アストンマーティンは2009年、排気量を400cc拡大したGT4で戦う。
ヴァンテージGT4はN24と同じく市販車の『V8ヴァンテージ』がベース。V8ヴァンテージは2008年、エンジンを4.3リットルから4.7リットルに変更するなどのマイナーチェンジを受けた。GT4はその4.7リットル版をベースに開発された。
まずは徹底した軽量化に注目。室内は内装材や快適装備を大胆に省略。ロールケージ、レカロ製フルバケットシート、サベルト製6点式シートベルト、スウェードのステアリングホイールなど、走りに必要な装備だけが採用された。この結果、300kgの軽量化に成功。ウェイトは1330kgに抑えられた。
エンジンスペックは未公表だが、N24がベース車に対して最大出力を30ps引き上げた410psだったことから、GT4はベース車の426psを上回る450psオーバーの実力と推測できる。
足回りはブレーキやサスペンションが強化されるほか、タイヤはヨコハマ製「A048-R」を採用。ミッションは6速MTか6速オートメーテッドスポーツシフトが選択できる。
価格は9万6645ポンド(約1350万円)からとなっており、2009年1月からデリバリー開始。アストンマーティンのデビッド.リチャーズ代表は「GT4が今シーズン以上の活躍を見せてくれると確信している」とコメントしている。