北米日産はSEMAショーで北米専用車『マキシマ』の『スティーブ・ミレン』仕様を披露した。スティーブ・ミレン氏は日産のレーシングドライバー、そしてチューナーとして米国では有名な存在だ。
新型マキシマは7代目にあたり、2008年3月のニューヨークモーターショーで発表された。「4ドアスポーツカー」をコンセプトに『GT-R』と同じく、ドイツ・ニュルブルクリンクで鍛えられたハンドリングが売りだ。
ボディサイズは全長4841×全幅1859×全高1468mm。先代よりも約10cmコンパクトになったボディに、3.5リットルV6を搭載。そのV6も最大出力は先代よりも35ps高められ、290psを発生する。
スティーブ・ミレン氏は1994年のデイトナ24時間耐久レースに参戦し、『300ZX-T』で優勝するなど日産のワークスドライバーとして活躍。IMSA・GTシリーズでは最多勝記録を打ち立てている。
そのミレン氏が手がけたマキシマ、エンジンはエアフローマネジメントの変更で効率アップ。サスペンションはアイバッハ、ブレーキはAPレーシングで強化し、トーヨー製のワイドタイヤで足元を引き締めた。エアロパーツはルーフとトランクリッドのみと控えめ。ボンネット、ドアミラー、アルミホイールはブラックで仕上げられた。
4ドアスポーツカー、マキシマのポテンシャルが、ミレン氏のマジックでどう進化したのか。実車の仕上がりに多くの日産ファンが注目している。