ルノーは27日、ブラジル・サンパウロモーターショーで、「サンドアップコンセプト」を披露した。ルノー(欧州ではダチア)の小型ハッチバック、『サンデロ』をベースに開発した2+2のビーチバギーで、ユニークな仕掛けが満載だ。
サンデロは2007年9月にブラジルやアルゼンチンで発売。『ロガン』をベースに開発した小型ハッチバックで、2008年3月のジュネーブモーターショーでは、ルノー『サンデロ』として欧州市場への投入も発表された。現地価格は約126万円からという低価格が武器だ。
今回のサンドアップコンセプトは、サンデロの道具としての可能性を最大限に表現している点が特徴。ビーチバギーというからには、遊び心の演出は欠かせない。そこで、サンドアップは2種類に可変するボディを持たせた。
ひとつはハードトップクーペ。もうひとつはオープンのピックアップトラックだ。オープン時には太陽光が降り注ぐとともに、荷台にはサーフボードやMTBなどの遊びギアが積み込める。
サイドドアがシースルー構造となっているのも大きな特徴。抜群の爽快感が得られると同時に、室内は外から丸見えという「見られる快感」も加わる。ドライバーには、それなりのドレスコードが求められるといえそうだ。また、ドアはガルウイング方式を採用。ビーチに止めれば、否応なく周囲の視線が集まる。
エンジンは1.6リットル直4で、ブラジルらしくガソリンとエタノールの両燃料に対応したフレックス仕様だ。最大出力はガソリン時が107ps、エタノール時が112psを発生する。
オーバーフェンダーの中には235/50R18サイズというワイドタイヤを装着。ボディサイズは全長4100×全幅1800×全高1620mm。サンデロと比較すると、全長は80mm、全幅は50mm大きくなり、全高は85mm引き上げられた。
ルノーはサンドアップの市販に関して、「現時点では未定」とコメント。しかし、サンバの国ブラジルだけに、こんな陽気なビーチバギーは大受けしそう。ロガンがベースなら低価格で発売できると思うのだが、いかがでしょう、ゴーンさん??