米国トヨタ販売は10月17日、11月4日から始まる米国最大のチューニングカーイベント、SEMAショーの出展内容を公表した。全米でまもなく販売が開始される『ヴェンザ』をドレスアップした『スポーツラックス』がハイライトとなる。
ヴェンザは2008年1月のデトロイトモーターショーで発表された北米専用のクロスオーバー。『カムリ』のプラットホームをベースに、セダンでもSUVでもない全長4800×全幅1905×全高1610mmの独特のフォルムを構築。エンジンは3.5リットルV6と2.7リットル直4だ。
スポーツラックスは、欧州チューナーのドレスアップ手法をモチーフに、フロントリップスポイラー、リアスポイラー、専用グリルを装着。エアスクープを刻むボンネットフードはグリルと同じブラック仕上げで、アグレッシブな雰囲気を演出した。足元は超特大サイズの24インチアルミホイールで引き締めている。
エンジンは2.7リットル直4をベースにTRD製スーパーチャージャーを装着。スペックは未公表だが、かなりの俊足と見て間違いない。パワーアップしたエンジンに合わせて、専用スポーツサスペンションと強化ブレーキを採用。タイヤはトーヨー『プロクセス』でフロントが255/30、リアが275/30サイズを装着した。
インテリアはブラックに赤いパイピングを施したレザーシートが洗練されたイメージ。オーディオとナビゲーションは『イクリプスAVN6620』を核にしたもので、後席用モニターなどフルシステムを組み込んでいる。
ヴェンザは北米では60歳前後のブーマー世代だけでなく、若い顧客もターゲットにしている。それだけに、スポーツラックスのような高性能モデルの提案は、SEMAの舞台では欠かせない演出といえる。