スズキの新型『ワゴンR』は、操縦安定性と乗り心地を向上させるために新開発のプラットフォームを採用。このプラットフォームは基本部分やリヤサス周りを『パレット』をベースとし、フロントサスペンションなどは新規に設計されているという。
新型ワゴンRのチーフエンジニアを務めた大西伊知朗さんは「新型ワゴンRはホイールベースを40mm延長した新開発のプラットフォームを採用することにより、乗り心地や操縦安定性の向上を果たしています」
「ホイールベースは延長していますが、13インチタイヤ車の最小回転半径は4.2mに抑えておりますので、取り回しに関しても大幅に悪化させておらず、クラス最小レベルを維持しています」
「また、ダッシュサイレンサーや液封エンジンマウントを採用し、静粛性や振動面も大幅に改善しています。『スティングレー』では吸音材を効果的に配置することで、標準車よりも優れた静粛性を実現しています」とコメント。
軽自動車の場合、新たにプラットフォームを開発することはコストアップが避けられないために見送られることが多いが、ライバル車種のダイハツ『ムーヴ』が新開発プラットフォームを採用することで、パッケージングや走りを進化させているので、ワゴンRも負けるわけにいかないので新開発をおこなったようだ。
細かい部分ではパレットや先代と共通部分はあるが、新しいプラットフォームを採用した新型ワゴンRの走りも期待がもてそうだ。