三菱自動車が9日発表した『ギャランフォルティスラリーアート』のインテリアには、『ギャランフォルティス』の開放感と『ランサーエボリューションX』の優れた操作性がうまく融合されている。
ラリーアートのインパネは、フォルティスのSPORTグレードに近い素材が用いられているが、シルバーのリングをあしらった270km/hスケールの専用メーターが装備されている。そしてツインクラッチSSTが装備されたシフトまわりもメッキフレームが装備され、ランエボXよりも質感を高めている。
ギャランフォルティス ラリーアートのデザインを担当した野田健一さんは「ラリーアートのインテリアは走りへの集中力とプレミアム感の向上をテーマにデザインしました。走りにあわせたスポーティなテイストを強めながらも、上質感の両立も図っています」
「スポーツシートはランエボXのようなバケットタイプではありませんが、シート表皮はランエボXと共通のスウェード調ニット生地を採用して、ドライバーの身体が滑るのを抑えてくれます」とコメント。
実際にラリーアートのスポーツシートは、乗降性に悪影響を与えない程度の高さを保ったサイドサポートだが、シート表皮のグリップ感が強いのでフィット感が高い。
さらに嬉しいのはランエボXではバッテリーやウォッシャータンクが重量配分の最適化のためにリヤシート後方に移設されてトランクを狭くしていたが、ラリーアートではバッテリーやウォッシャータンクが前にあるので、フォルティスと同様のトランクスペースが確保され、さらにトランクスルー機能も装備されている。
ギャランフォルティス ラリーアートは、ランエボ譲りのパワフルなエンジンと素早い変速が可能なツインクラッチSSTを装備しながらも、日常性を犠牲にしていないところも魅力だ。