日産自動車は16日、東京・銀座の本社で中国新中期経営計画の説明会を行った。その席上、東風汽車有限公司の中村公泰総裁は、現地に権限を委譲し、現地化率をさらに上げていく考えを示した。
この日、中国では新型モデルの『ティアナ』の生産を開始したが、中村総裁は「今回のティアナはかなり中国のお客様の希望を聞いて開発を行った」と述べた。
さらに、今後中国市場に投入する10車種以上の新型車についても、「はじめから中国のサプライヤーと席を並べて開発していく」方針だという。
ただ、一部の高機能材料については、当面日本からの輸入に頼らざるを得ないが、台数が増えることによって材料メーカーが中国に進出し、部品の国産化率を目標の90%にまで高められるのではないかとの考え方を示した。