今回ジュネーブモーターショーで発表された新型ホンダ“ユーロ・アコード”(新型『アコード』欧州仕様)は日本、および北米でアキュラ『TSX』として発売されるが、あくまでもヨーロッパ市場がメインターゲット。
既に北米で発売されているUSアコードはベースのプラットフォームは共有しているものの、ホイールベースを含めボディサイズはユーロアコードより一回り大きく、ボディサイズや細部の造りこみも大きく異なる。
「アメリカ市場ではアコードに求められるのはより大きなサイズですが、ユーロアコードはヨーロッパのDセグメントで求められる最適なサイズに収めました」と、ユーロアコードを担当した四輪開発センターLPL堀川克己主任研究員。
「また、ハイテク装備として車速/車間制御機能(IHCC)や車線維持支援機能(LKAS)なども、日本仕様の先代アコードでキッチリと作りあげたものを今回からユーロアコードに投入しています。従来のアコードは右ハンドル仕様を基本にして欧州全体に展開してきましたが、今回は最初から左右ハンドル仕様で開発しました」
「ボディ剛性は2割、3割あげていますし、ハンドリングはよりアジリティがありながら、よりソフトな乗り心地に、なおかつ静かに。セダンとしては当たり前のことなのですが、当たり前のことをきちんと仕上げました」