新型『1シリーズクーペ』(2月26日発表・発売)は、「135iクーペMスポーツ」の1グレードのみがラインナップされる。全幅は3ナンバーサイズだが、今日の水準においては充分にコンパクトカテゴリーに収まるサイズである。
ボディサイズは全長4370mm×全幅1750mm×全高1410mm、ホイールベース2660mm。ハッチバックの「130i Mスポーツ」と比較すると、クーペのほうが全長で130mm長く、全高で5mm低く、全幅とホイールベースは同じという数値。
BMWのなかで最もポピュラーなクーペモデル『3シリーズクーペ』がセダンとアウターパネルをまったく共有せず、別個のスタイリングとなっているのに対し、1シリーズクーペはデザイン、ディメンションとも5ドアとの違いは小さく、5ドアのボディ後半をノッチバッククーペ化したという印象だ。
サスペンションはBMWの新世代コンパクトモデルのスタンダードとなっている前:ダブルジョイント・スプリング・ストラット、後:5リンク式で、こちらも大きな変更はない。
3シリーズで同じエンジンを搭載する“兄貴分”の「335i Mスポーツ」に比べ、車両重量が100kg近く軽く、ホイールベースも100mmほど短いことから、タイトなワインディングロードやショートサーキットなどでの運動性能は相当に高いものと推測される。