沖電気、リアルタイム地震防災システムを豊田自動織機に納入

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沖電気工業は、緊急地震速報を活用した「リアルタイム地震防災システム」を豊田自動織機の長草工場に納入したと発表した。

このシステムは気象庁の緊急地震速報と、P波地震計により地震の初期微動(P波)を感知し、主要な揺れ(S波)が来る前にアラームを発報するとともに、ガスやガソリンの供給遮断を自動制御で行い、未然に人的被害や二次災害を防ぐもの。

豊田自動織機の長草工場の場合、東海・東南海を震源地とする震度6弱以上の地震を想定すると、主要動S波が到達するまで、約30数秒かかると試算されている。地震発生から緊急地震速報を受信し、かつ現地地震計がP波を検知するまでの所要時間は15秒前後で、猶予時間は15秒。

揺れる15秒前に「地震が来ます。地震が来ます。安全を確保してください」という情報を館内放送でアラーム発信、設備稼動音で音声が聞こえにくいプレス工場んまどではパトライトを点灯することで、地震被害を最小限に留める効果が見込める。

豊田自動織機の長草工場では、さまざまな危機管理対策に取り組んでいるが、本工場が駿河湾海底の駿河トラフと呼ばれる海溝に近接することから、大規模地震発生への対策を検討してきた。

今回、リアルタイム地震防災システムを導入することで、地震災害から従業員、地域住民の安全を確保するとともに、工場の被害を最小限に抑え、災害後における迅速な生産復旧することが目的だ。

《レスポンス編集部》

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