【東京モーターショー07】トヨタ クラウン ハイブリッド…量産型プレビュー

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トヨタ『CROWN HYBRID CONCEPT』(クラウン・ハイブリッド・コンセプト)は、近日フルモデルチェンジされる同社の高級セダン『クラウン』の新型モデルのプレビューという位置づけの参考出品車。車名が示す通り、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムが搭載されている。

このハイブリッドシステムは、基本的にレクサス『GS450h』に搭載されているものと同じもので、3.5リットルV6エンジンと2モーター式のTHSIIを組み合わせたものだ。駆動方式もRWDと変わらない。異なるのはシステム全体の出力特性と、エネルギーマネジメントのソフトウェア。あくまでパワー志向のレクサスGS450hに対し、より燃費性能を重視したセッティングになるという。

エクステリアは現行クラウンからの正常進化というイメージ。ここ数年のトヨタ車のトレンドに従い、ボディ塗装の鏡面仕上げやボディ外板の工作精度アップなどによる品質感のさらなる向上が図られている。インテリアも現行モデルのコンサバティブ路線を踏襲するが、メーターパネルを全面液晶の「ファイングラフィックメーター」とし、アナログメーターや運行情報などのインフォメーションを状況に応じて適切にドライバーに伝えるという提案が目新しい。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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