環境問題への回答をクリーンディーゼルで行う意向のVWが、この秋から全米でディーゼル車のプロモーションツアーを開始する。その名も、ディーゼルとソリューションを組み合わせたと見られる「ディーゼルーション・ツアー」。
このツアーはディーゼル車両で全米を回り、各地で展示、宣伝、クリーンディーゼルがいかに環境に優しい技術か、などの啓蒙活動を行う。予定ではツアーは4か月にわたって行われ、各地のフェスティバルなどを巡る。最終的には来年1月の「スーパーボウル2008」の会場でディーゼル車両の展示を行う目的だという。
ところで気になるのは、VWと言えば昨年のLAオートショーで「ドイツ連盟」と称された、メルセデス、アウディのブルーテックエンジンの共同プログラムの行方。
実際今年8月にはメルセデスとアウディが共同でクリーンディーゼルのプロモーション活動を行う、と言われていたが突然キャンセル、メルセデスはブルーテックの名前を被せた独自のディーゼル宣伝ツアーを行うと発表。
VWは、連盟脱退で独自のディーゼル路線を歩むのか、メルセデスとのディーゼル開発における協力体制は変わらないのか、今回両社が別個にツアーを行うことの真意について憶測が飛び交っている。