【ホンダF1】富士に臨むRA107、プラスとマイナス

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25日の日本GP直前記者会見において、ホンダ(Honda Racing F1 Team)のシニアテクニカルディレクターを務める中本修平氏は、「今季マシンの“+”と“−”」について徹底解説を試みた。

それによると、今季のホンダ『RA107』は「軽量化と低重心化、マスの集中、そして低速域でのメカニカルグリップといった面については、トップチームと比べても遜色ない」とのこと。問題=マイナス点は、「中速域から高速域でのコーナリング」であり、その主因はなんといってもやはり「空力」。スタート性能の安定性にも問題があったとのことが、こちらは改良が進んでいる。

そう、とにかく空力なのだ。「空力のセンシビリティ(不安定性)がRA107の弱点」だった。

「今のF1マシンのパフォーマンスは、空力で80%が決まる」とはニック・フライCEOの発言。であるからには、空力部門の人材と設備をさらに強化しなければならない。フライはチーム強化策の説明のなかで、空力専門スタッフの増強、そして風洞やCFD(計算流体力学)といった空力開発に関連する設備の充実についてしっかりと説明。08年以降への戦力が整いつつあることを、和田康裕HRF1会長らとともにアピールした。

来季の復活はもちろんファンの願いだが、それよりもまず、目前の日本GPが気になる。今季ここまで2度の8位入賞が最上位というホンダだが、富士との相性はどうなのだろうか?

中本氏の「低速域でのメカニカルグリップはトップ級」と発言から考えれば、富士の新しい最終セクションは得意ということになる。空力の効率が良くないことを考えると直線での戦闘力には疑問符もつくが、富士は中高速コーナーが比較的少ない。つまり、どちらかというと「RA107向き」と考えられなくもないコースなのだ。

“中本論文”によれば、「今季のマクラーレンとは平均してラップあたり1秒7の差がある」とのこと。これをどこまで縮めることができるか? 富士がホンダの得意コースであることを期待しつつ、健闘を祈る。

《遠藤俊幸》

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