三菱商事がテレマティックス事業…動画記録型ドライブレコーダを活用

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三菱商事は、関連会社のジクー・データシステムズ、三菱オートリースを通じて、10月1日から商用車向け車両管理サービスであるテレマティクスサービス事業に参入すると発表した。

ジクーと三菱オートが商用車のコンプライアンスや環境対策に有効なシステムを共同開発し、日本で初めてとなる、動画記録型ドライブレコーダーを利用したインターネット車両管理サービスを実現した。

このサービスは、コンプライアンス意識の高まりや改正省エネ法の施行など、企業のニーズや取り巻く環境が大きく変化している中、商用車の車両管理という観点から経営リスクを可視化するツールとしている。

システムは、ドライブレコーダーに搭載されたカメラにより、急発進や急停車、交通事故時に前後15秒の動画が記録されるほか、GPSによる位置情報、ブレーキ、速度の状況が記録される。これらデータをジクーのセンターで一元管理し、交通事故発生時の動画提供によって事故の迅速解決を支援するのに加えて、事故一歩手前の危険運転のヒヤリハット回数、最高速度、移動軌跡を集計・表示する。

また、環境対策サービスとして、アイドリング時間、移動距離・時間を記録し車両ごとのCO2排出量を自動的に算出し、集計したデータは全てインターネットを通して顧客に提供する。利用者はサーバ設備に投資する必要が一切なく、高機能なサービスを直ちに利用できる。

今後、トラックや営業車など商用車に広く展開していく予定。まずジクーは、東京都トラック協会の「安全装置(映像記録型ドライブレコーダー)装着に関する助成事業」の助成対象機器を採用することで、東京都トラック協会会員企業が助成金を申請できるようにした。また、2007年10月1日付でダイヤモンドオートリースとの合併により拡大する三菱オートの顧客基盤を活かし、メンテナンスの一環としてオートリースの付加価値サービスとして提供することで顧客数の増大を図る。

《レスポンス編集部》

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