同じGPSエンジンでもソフトのアルゴリズムで精度は変わる
---:編集部ではnuviを日本国内だけでなく、海外でも利用したのですが、その精度にはとにかく驚かされました。
高橋:GPSエンジンは他社でもよく利用されているSiRF社のSTAR IIIですが、同じGPSエンジンを使っていても、マップマッチングやフィルタリングのアルゴリズムによって精度は変わってきます。
---:また、トンネルでは入る直前の自車速度を維持したまま、走り続けますね。
高橋:そうですね、電波が受信できないからすぐにロストするのではなく、なるべく自然な形でシミュレーションしてくれるあたりもnuviの特徴だと思います。
---:トンネル内には信号もありませんし、速度が大幅に変化することはありませんからね。こういったきめ細かい作りはさすがに長年GPSやっているメーカーだけのことはあるな、と思わせます。さらにこれで渋滞情報に対応してくれたら文句なしなのですが(笑)、VICSへの対応は検討されましたか。
高橋:VICSへの対応はユーザーからも要望として寄せられています。ただ、VISCはハード面以外にも高額の負担金をセンターに納める必要があり、1モデルのみをリリースしている当社としては非常に厳しい状況です。しかしながら、今現在もVICSの採用に向け、前向きに検討しています。
---:次にnuviのひとつの売りである海外マップソース対応ですが、ユーザーの反応はいかがでしょう。
高橋:徐々に浸透しつつあります。この夏休み前にも「海外の地図があるからこれを買いたい」ということで、海外地図がnuviの購入を牽引するケースがかなりありました。
---:海外でレンタカーを借りてGPS(カーナビ)を付けると、かなりの追加料金がかかってしまいますからね。海外でも日本で使っているのと同じインターフェイスで使えて、道案内してもらえるというのは精神的にものすごく楽です。また、クルマから取り外して歩行者ナビとしても使えるので、観光ツールとしても非常に便利なんです。