【新聞ウォッチ】いすゞGM提携の仕掛け人、瀬島龍三さん死去

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2007年9月4日付

●初任給大幅アップ、売り手市場、大卒20万5074円に(読売・2面)

●「乗用車」26カ月ぶりプラス、8月の新車販売、トヨタ、日産が好調(読売・8面)

●瀬島龍三氏 死去、95歳(産経・1面)

●東北6県知事ら、“トヨタ詣で”(産経・9面)

●マネー役立つ辞典:「残価設定型」自動車ローンお得?(日経・7面)

●スズキ、インド製、ロシアに投入、低価格小型車、2010年前後に(日経・13面)

●アルミ製部品、アイシン、米で増産(日経・13面)

●日産、生産部門の退職募集停止(日経・13面)

ひとくちコメント

瀬島龍三さんが亡くなった。4日午前0時55分のことで、きょうの産経だけが最終版で報じている。若い世代は瀬島さんことを知らない人も多いが、政財界に幅広い人脈を持ち、「瀬島学校」と称して、薫陶を受けた政治家や財界人で今でも第一線で活躍している門下生も数多い。

瀬島さんは陸軍士官学校などを経て大本営参謀、終戦直前に関東軍参謀になった。終戦後はソ連軍の捕虜となってシベリアに連行され、10年間も抑留生活を送った。帰国後に伊藤忠商事に入社。

自動車業界では、いすゞ自動車と米ゼネラル・モーターズ(GM)の資本提携の”仕掛け人”としても知られており、筆者も財界誌の記者の頃によく取材した。また、中曽根首相時代には臨時行政改革推進審議会(行革審)会長代理などを歴任。土光臨調の「官房長官」として国鉄などの民営化に手腕を発揮した。

今年6月には愛妻の清子夫人を亡くしたばかりで、近親者によれば、晩年は自宅での療養生活を送っていたという。享年95。合掌。

《福田俊之》

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