カーナビ分野での強みを生かしたサービスを
----:リリースから10か月が経ちますが、お客様の反応はいかがですか。
馬場:車載ナビに比べると、ケータイというメディアは身近だなと、つくづく実感します。お客様の意見がダイレクトに届いてきますからね。厳しい意見もありますが、それも単なるクレームではなくて、機能改善につながる意見ですから、開発陣共々参考にさせていただいています。カーナビの品質基準プラス携帯電話のサービスという2つの要求水準がある中での開発はたいへんでした…。
----:現在はNTTドコモのiモードのみのサービスですが、他キャリアへの展開はお考えですか。
馬場:ドコモ向けには「iMapFan」、auやソフトバンク向けには「ケータイ地図MapFan」として地図サービスを提供していまして、ドコモには「ここへ行く! 矢印案内」という名称で歩行者向け機能もサービスしています。ナビークルに関しても、やはり大勢のお客様に使っていただきたいサービスですので、今後はキャリアに関係なく拡大を図っていければと思っています。
----:法人向けのサービス提供はお考えでしょうか。
馬場:実は法人からはすでに何件か問い合わせが来ておりまして、配車管理や移動体と組み合わせたり、MapFanの法人向けサービスにナビークルをセットで…といったようなトータルソリューション展開も検討しているところです。「ケータイナビにはこういう進化の方法があったんだな」と思われるような新しいサービスを生み出したいですね。
----:今後のナビークルのプロモーションスタンスについて、お聞かせください。
馬場:広瀬からも話がありましたが、弊社はもともとカーナビ分野に強みをもっていますから、クルマのナビゲーションにかけてはどこにも負けたくない、という思いはあります。デジタル地図の見やすさ・美しさから、的確なルート案内、そしてクルマを降りたあとのフォローまで、一貫したサービスを提供できる強みをアピールできれば、と思っています。