【日産 スカイラインクーペ プロト】スポーツクーペの深化型

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昨秋の発売以来、絶好調の『スカイライン』だが、その成功を支えているのは北米市場での高い人気である。『スカイラインクーペ』が無事にフルモデルチェンジを迎えられたのも、日本の数十倍の台数を売った北米市場があってこそといっていい。

そんな背景もあって、新型スカイラインクーペも、つくりは非常に贅沢。ボディパネルはすべてクーペ専用として起こされている。スリーサイズは全長4650mm×全幅1825mm×全高1390mmと、セダンより全長が短縮され、より低く、よりワイドになっている。ホイールベースは2850mmでセダンと共通である。

セダンに続いてスタイリングを手掛けたプロダクトチーフデザイナーの長谷川浩氏によれば「古典的なクーペらしさを追求した」というフォルムのベースラインは先代の流れを受け継いでいるが、フロントまわりの印象はより有機的、かつ低く構えたスタンスが印象的だ。

シャープさを増したヘッドランプの眼光、その内側からフェンダーにかけての更に切り立った稜線、ラウンドしたボンネットの組み合わせは「自然のもつエネルギー感を意識した」という説明を納得させるもの。何しろこのカタチを実現するために、歩行者の衝突時に自動的に浮き上がって衝撃吸収のための空間を確保するポップアップ式エンジンフードまで採用しているのだ。

ディテールにもこだわりが散見される。前後4ポットキャリパーのブレーキは日産車で初めてデザイナーの手で線が引かれたもの。また訴求色となりそうな艶めいたレッドのボディカラー“バイブラントレッド”も、長谷川氏いわく「5年越しで完成させた色」なのだという。

いっぽう、インテリアはダッシュボードのデザインなど基本的にセダンと共通。ただし着座位置が下げられているため囲まれ感は増している。シフトノブやペダルのアルミ加飾、本木目のトリムなどディテールへのこだわりも見てとれる。大人のためのクーペの室内空間として満足行く仕上がりといえるだろう。

《島下泰久》

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