パイオニア『カロッツェリア・サイバーナビ』はこれまでも“最高品質のナビ”として君臨してきたといっても決して過言ではない。07モデルではその地位を磐石なものとするため、市販ナビとして初の本格的なテレマティクス「スマートループ」を導入した。
サイバーナビは06モデルでは、走行ルートや所要時間などの車両情報、施設の駐車場入口情報をユーザーから取得。それをパイオニア側が過去の交通情報データとして蓄積し、将来的な渋滞予測情報の精度向上に役立てるという「蓄積型プローブ」を導入していた。情報提供に協力するユーザーはサイバーナビのハードディスク(HDD)をリビングキットに接続し、データをアップロードするという方式を取っていた。
07モデルではそこからさらに一歩踏み込み、ナビと携帯電話を接続することでリアルタイム情報のアップロードを可能とした。それが「スマートループ」だ。情報をアップロードする見返りとして、ユーザーには蓄積型プローブの情報や他のユーザーから提供を受けた最新の交通情報がダウンロードされる仕組みになっている。
目的地までのルート設定時は10分に1回/30km四方、未設定時でも20分に1回/10km四方のデータを携帯電話経由で取得する。サイバーナビの渋滞予測精度はかなり高いものだったが、リアルタイム情報をプラスすることによって、さらに精度の高い誘導を可能とした。