気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2007年2月28日付
●クライスラー買収第一汽車集団が意欲中国紙報道(読売・8面)
●トヨタが北米に新工場8番目摩擦避け現地生産加速(朝日・11面)
●1月の国内販売7社が前年割れ、自動車8社(毎日・8面)
●三菱重工、会長、社長が留任(毎日・8面)
●GMラッツ副会長に聞く、「トヨタは危険な競争相手」(日経・11面)
●フォード社長、「マツダ株売却せず」環境分野で連携強化(日経・11面)
●日産 スペインで小型商用車事業強化(日経・13面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車が北米のミシシッピ州に8ヶ所目の生産拠点を新設すると、きょうの深夜0時に発表した。きょうの各紙にも取り上げられているが、正式発表後の詳しい内容は都内最終版のみ。筆者は今週はじめから所用で北海道に滞在しているが、道内のホテルで朝刊を手にとってみても「未明発表する」(毎日12版)といった内容だ。
もっとも今回のトヨタの北米新工場建設の記事は27日の東京と日経が朝刊で一足速く特報しており、他紙はあと追い報道。
そこで興味深いのはトヨタ側がどのタイミングで発表するのかだったが、北米の事業戦略ということもあって現地のメディアを優先したことから、日本は深夜の発表となった。
「たまたま日本に本社があるから日本企業とみられるが、グローバールな視点でみないと大きな間違いをする」(トヨタ幹部)。トヨタのようなグローバール企業を取材するには日本のメディアの認識も改めなければならないようだ。