気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2006年12月20日付
●マツダ、新型SUV発売(読売・13面)
●ホンダ、埼玉にエンジン工場新設(読売・13面)
●横並び賃上げ否定、経団連、07年春闘へ指針(朝日・1面)
●軽自動車、デザイン新時代、競争激化、実用化だけじゃ残れない(朝日・23面)
●ホンダ、世界販売7年連続最高(産経・8面)
●曙ブレーキが伊藤忠と提携(産経・8面)
●トヨタ労組、賃上げ要求、2年連続、1000ー2000円軸に調整(日経・1面)
●自動車大手、円安効果が拡大、9月中間、営業増益額上回る(日経・17面)
ひとくちコメント
日本経団連が来年の春闘で経営側の指針となる「経営労働政策委員会報告」をまとめ、発表した。きょうの各紙が報じている。
報告書によると、「激化する国際競争のなかでは、賃金水準を一律に引き上げる余地はない」とし、業界横並びの賃上げを強く否定。「短期的な成果については、賞与・一時金に反映させることが基本」とし、これまでのスタンスを変えなかった。
そんな中、報告書の方針に対して春闘相場のリード役である「トヨタ自動車労働組合が2年連続で賃上げ要求する方針」(日経)を打ち出した。景気拡大傾向が続く中で、格差社会の解消を目指す労組のせめぎ合いは例年以上に過熱しそうである。