ホンダのロサンゼルスにあるR&Dセンターで生まれた、純粋にデザインのみに焦点を当てたコンセプトカーが『リミックス』。若手のデザイナーによる、若者のためのデザインだ。ロサンゼルスモーターショーに出展。
リミックスの特徴は、全体のプロフィールを貫くスムースなスルーライン、印象的な広いキャノビー、スポーツカーとしての走りと車の機能性が大胆なデザインの中で調和している、という点だ。
こうしたデザインが考えられた理由として、ターゲットであるジェネレーションXは「欲張り」である、ということが挙げられている。走りも楽しみたい、しかしインテリアは広く、カーゴスペースも欲しい、車の中でのエンタテイメントも楽しみたい。そんなニーズを満足させるためのデザインの模索の結果生まれたのが、このリミックスだという。
リミックスのチーフデザイナーを勤めたベン・デビッドソンは、「リミックスは人々に親しまれているホンダのテーマを、新しい、フレッシュなデザインで表現し直したもの」と説明する。
デザインコンセプトだけに市販化は未定だが、今後のホンダ車のひとつの指標となりそうだ。