北京モーターショー、一汽轎車期待の『紅旗』ブランドのショーデビューは、今年7月の一汽創立記念日に発表されたセダン『奔騰』だ。中国でのモーターショーへの出品は今回が初。紅旗リムジンは政府要人のための特別なクルマだが、奔騰は企業の経営者など中国の「お金持ち」に向けた商品である。外観からは想像も付かないが、このクルマのベースは『マツダ6』、つまりアテンザのセダンである。マツダは一汽轎車にマツダ6や旧型『ファミリア』の生産を委託しており、両社は技術提携の関係にある。マツダを高く評価している一汽側が「ぜひ紅旗ブランドに」と指名したのがマツダ6だった。外観はフロントウィンドウと助手席/運転席ドアのガラスを除いてすべて再設計された。内装では後席まわりのパッケージングが一新され、室内高を充分に確保したフォーマルなセダンになった。一汽轎車にマツダ6の生産部品を供給している日本のサプライヤーも全面的に協力したとのことで、後席での乗り心地の良さは中国の自動車雑誌が絶賛している。一汽側は正式には公表していないが、旧アウディ『100』をベースとした「小紅旗」に代わるモデルであることは間違いない。
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